■おとこたち

作・演出:岩井秀人,出演:ハイバイ
東京芸術劇場・シアターイースト,2014.7.3-13
オトコの青年から老年期までを描いています。 途中子供の誕生と成長があるので男の一生ですね。 青年時代の結婚の頃まではとてもいい。 切れの良い生々しさと抜け目のない鋭さがあります。 しかし後半に行くほどこの鋭さがなくなっていきます。
それは離婚や子供の反抗がある中年以降あたりからです。 面白いのですが生き生きしていません。 笑いも一般的です。 癌や認知症も現実的ですが解説に陥っています。 長い人生を描くために先を急いでしまったのが原因でしょう。
舞台手前に応接ソファがあります。 一部の役者たちが退場しないで座っています。 次の場面ではソファから立ち上がって科白を喋り始めるのですが、この切替場面が素晴らしい。 役者の動きや照明は最後までよかったですね。