■シモン・ボッカネグラ

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:J・レヴァイン,演出:G・デル・モナコ,出演:P・ドミンゴ,A・ペチョンカ,M・ジョルダーニ,J・モリス
東劇,2013.9.5-20(MET収録)
ストーリーが込み入っているけど、ヴェルディの中年力で乗り切っている感じね。 舞台・衣装は重厚で歌唱もジックリ聞くことができたわ。 それは紅一点のアメーリアを含め歌唱時に歌手が舞台上で激しく動きまわらなかったからよ。
今朝の新聞に独身の初老が結婚を決意する漫画があったけど、相手に孫がいるから結婚するの。 これをみて笑っちゃつた。
舞台を思い出したから。 <家系>が将来に続く為の手段というよりも現在を豊かにするためにある。 ヴェルディが現代人に受ける理由かもね。 終幕「神の御声に涙を流す」「偉大なる神よ」の、シモンとフィエスコが娘つまり孫娘に無償の愛情を注ぐのを見届けたので観客は満足できるの。
*METライブビューイング2009作品