■マチワビ

演出:登米裕一,出演:キリンバズウカ
東京芸術劇場・シアターイースト,2013.9.19-25
寂れていくわが町を活性化させる話です。 それには少しばかり喜劇を持って男女が結ばれることです。 これが芝居の結論です。 保守的ですが時代の流れかもしれません。
主人公は三人姉妹で皆が超能力を持っています。 しかしSF感はあまり出ていません。 それは日常の物語の中にSFが修飾語のように収まっているからです。 この超能力が上手く働いて、ストーリーの先が読めなくなり目が離せませんでした。
スピーカからト書きのような補足説明が数回ありました。 これは舞台の質を落とします。 無くすべきでしょう。 そして自殺志願の若者の財布を次女は返却しなかったり、戻ってきた次女の恋人の一千万円を放置してあるのも首を傾げてしまいます。 カネをこのように扱う意味がわかりませんでした。 この二点はしかし体勢に影響はなく、最後はまとまって安心が残った芝居でした。
*チラシ、http://stage.corich.jp/img_stage/l/stage37072_1.jpg?1380016171