■道玄哀歌

作:小林恭二,演出:金守珍,出演:新宿梁山泊
東京芸術劇場・シアターウエスト,2013.7.6-9
輪廻転生の色濃い仏教思想に貫かれていて物語の渦に巻き込まれてしまいそう。 キャッチフレーズ「愛とは再び会う約束」は最後までブレていない。 人さらい、辻斬り・・、たった150年前には死がいつも目の前にあったことを思い出させてくれるの。
でも昭円とはつがお互いの心臓を突き合う終幕は芝居過ぎる。 そして現代の道玄坂の男女を映像に登場させて重ね合わせるなんて昼メロ漫画をみてるみたい。 幕開きのっけから劇中劇かしら? もしそうならば凄い技法だとおもう。 芝居が進むとどちらにも取れるからよ。
照明がLED?のためか色に質量があって舞台に物質感が充満していて、物語展開のケバケバしさと共鳴しているわ。 そして大阪風侘寂都市生活者小林恭二とアングラ少女都市新宿梁山泊が混ざり合って摩訶不思議な舞台になっていて面白かったわよ。