■レーニン伯父さん

作:林周一,演出:笠原真志,出演:風煉ダンス
日暮里D倉庫,2013.7.25-31
幕開前後のレーニン廟は面白い! 物語の展開がどうなるのかドキドキしながら観ていたわ。 そしてイリフネスカヤが登場して面白さが一気に膨らんだの。 年季の入った遺体レーニン、偉大な人、そして女地主。 これでロシア→ソビエト→チェーホフ=旧ロシアの総ての時代が一度に出現したからよ。 チェーホフを100年の遠くから触った感じがある。 懐かしさを伴ってね。
ところであの怪獣はなんなの? 「・・希望を捨てた時、あの怪獣がすり寄ってくる・・」とかなんとか言っていたけど。 これは詰め込み過ぎかも。 怪獣なしでまとめられたら一層面白くなったとおもう。 夏休みの子供向けサービスかしら?
この劇場も舞台照明を新品に交換したようね。 雰囲気がずいぶん変わったわ。 舞台がテレビのバラエティ番組に似てきた感じ。 深みが出過ぎてアクが強いのよ。 もう少し柔らかな光は作れないのかしら? 照明担当は勉強してね!