■ゼロ・アワー・東京ローズ最後のテープ

作・演出:やなぎみわ
■KAAT・大ホール,2013.7.12-15
会場入口で水色の制服と小さな麦わら帽子のアナウンサたち?が出迎えてくれました。 舞台のアナウンサ役も同じ制服なので出迎えと同じ人なのかどうか混乱しました。
物語も面白い。 というのは5人の女性アナウンサが登場しますが、その中に東京ローズはいたのかどうか最後まで明かされないからです。
そして日本語と英語、役者の生の声とスピーカからの声。 この四つが絡み合って不思議な広さが現前します。 それは太平洋の広さです。 日本とアメリカ間の、心の籠もったコミュニケーション=交通・交流だからです。 太平洋戦争の歴史を太平洋の広さとして舞台上に表現できたのは素晴らしい。