■マーラー交響曲第三番

音楽:G・マーラー,指揮:S・ヒューイット,振付:J・ノイマイヤ,出演:パリ・オペラ座
みゆき座,2013.7.12-8.1
一幕はまるで器械体操のよう。 しかもギリシャ的なの。 ノイマイヤーはギリシャ志向なのよ、多分。 そしてローマへ、最後はキリスト教ね。 ベジャールを一瞬思い出したけど・・、ベジャールはフランス的よ。
主人公「男」が登場するけど彼はほとんど舞台を「観ているの」。 だから観客は男が観ている舞台を観ている感じね。 ノイマイヤは「考えたり、理解しようとしないでくれ」と言っていたけど、舞台は意味で充満しているわ。 交響曲に縛られている感じね。 それを受けてダンスも交響曲を縛っているの。 これで動きがとれない。 必然的に全体が静的になってしまった。 交響曲は強い。でもノイマイヤはそう思っていないはずよ。 交響曲はダンスにとって関門ね。