■日高川入相花王  ■鷺娘

東劇,2013.3.16-5.10(歌舞伎座,2005.10及び2005.5収録)
出演:坂東玉三郎,坂東薪車,尾上菊之助
義太夫狂言だが驚きの連続です。 清姫の坂東玉三郎はわかるが、船頭は人なのか人形なのか? 手は人、足は人形と分かったがそれ以外は見分けがつきませんでした。 人形遣いは黒子も含め動きが巧い。 人と人形が意識上交互に立ち上がるのがとても不思議な感じですね。 大蛇となって川を泳ぐところ、背景が一瞬で桜満開になる場面も素晴らしい。 しかし太夫の声がかすれ過ぎて耳に障ったのは残念です。
鷺娘
出演:坂東玉三郎
観ていて笠井叡の「花粉革命」を思い出してしまいました。 どこか似ているからです。 それは少しづつ狂乱に向かうところ、衣装替えが有るところ、時々聞こえる梵鐘の音などなど。 笠井は衣装替えではなく衣装を捨てていき最後に一度だけ着替えるのですが。 玉三郎は脂が乗り過ぎている感がしました。 でも色気のある豊かさに繋がっています。
*シネマ歌舞伎第2弾作品