■女殺油地獄

作:近松門左衛門,出演:片岡仁左衛門,片岡孝太郎,片岡千之助,中村梅玉
東劇,2013.3.16-5.10(歌舞伎座,2009.6収録)
聞いてはいましたが「豊島屋油店」の殺人場面はやはり凄い! 髪の乱れ・帯の解け・刀を強く握りしめてヒキツル指・カクカクする膝、お吉と一緒にスッテンコロリン。 カネを懐に入れて与兵衛が退場する場面で幕が降りました。 中途半端です。 調べたら「同逮夜」が続きにありました。 余韻を強めるため捨てたのですかね?
「徳庵寺堤 」「河内屋内」 では何を言っているのかわからない箇所がありました。 近松のリズムに乗れなかった感がします。 原作は読んでいませんが、これも声を出して読む作品のようです。 髪の乱れを気にする神経質な与兵衛の片岡仁左衛門はまさに適役でした。
*シネマ歌舞伎第13弾作品