■鳥よ鳥よ青い鳥よ

■作:岸田理生,演出:小松明人
■こまばアゴラ劇場,2012.7.1-4
■選曲がとてもユニークですね。 ボレロやショパン?、サティなどセリフと拮抗するかのような曲だからです。 これで盛り上がる場面もありましたが多くは違和感が残りました。
セリフの一部に普段使わない単語が散りばめられていたようです。 観ていて引っ掛かってしまったが原作がこうなのでしょうか? 芝居から離れ現実に戻されて言葉を反復してしまいました。
以上の二つが異化として現れましたが効果としてはイマイチです。 たとえばミニマムな曲にしたらセリフが織物の柄のように浮かび上がり集中できたのではないでしょうか?
気に入った場面は前半の「泥鰌汁」、後半の「葡萄」と「骨」です。 セリフや身体、音楽など舞台が一つにまとまっていたからでしょう。 チブリ語も言語的強さがありません。 言葉の問題を直に論じているので難しさのある芝居にみえました。
*劇場サイト、http://www.komaba-agora.com/line_up/2012/06/RioFes/#a_03