■お伽草子

■作:太宰治,戯曲:永山智行,演出: 三浦基,出演:劇団うりんこ
■KAAT,2012.1.13-3.18
■ドラゴンズファンのお爺さんが出迎えてくれたのよ。 さすが名古屋の劇団ね。 舌切雀、こぶ取り爺さん、カチカチ山、浦島太郎・・が戦時の空襲下で演じられていくの。 でも物語は時空が飛々で混沌としていてどこか異様さが漂っていているわ。
個々のお伽話は完結していないけど、観終わった時に一つにまとまっていくような感慨のある芝居になっているようね。 あとになって面白さが滲みでてくる感じだわ。 そして全国ツアー作品だけあって力強い舞台だった。
アフタートークで子供演劇が話題になったの。 「大人と子供を分ける演劇など無い・・」「子供は大人の観方を真似て芝居の良し悪しを鍛えていく・・」と三浦基が言っていたけどその通りね。
そして「太宰の待つ生き方が表れている作品である。 待って待って待ったまま死んでいくのが人間である・・」、・・なるほどね。
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/d/urinko