■SHIP IN A VIEW

■作・演出:小池博史,出演:パパ・タラフマラ
■シアター1010,2012.1.27-29
■漁船が走っていく幕開けで目の前が突然港になる。 舞台中央の柱は煙突のようにも見える。 次にはこの柱のお陰で霧のサン・マルコ広場にいるようだ。 柱は灯台になり、帆船のマストに変化していった。 この柱で時空を飛びまわれた。
ダンサーの柱への集中、グレー系で統一した衣装や舞台の色彩、ホーミー(?)の音色、これらが混ざり合い舞台をゆっくりとした流れにして観ていて心地よい。 ダンスにキレの悪さがあったが気にならない。
終幕近くに包丁や靴などの倒錯表現があったがよく理解できなかった。 一人が天井へ上昇するところもだ。 チラシに「・・(これは)1960年代の地方の人々の脱出願望である・・」とある。 60年代は遠くなってしまったということか?
ところで舞台を観ながら「松任谷由実モンゴルをゆく」を思い出してしまった。 インタネットで調べると1996年にNHKで放送されていた。 モンゴル伝統音楽ホーミーを紹介している。 小池博史もNHK番組を見てこの作品(1997年)に採用したのかな?
*CoRich、http://stage.corich.jp/stage/31064