■浅草版・くるみ割り人形

■作:寺山修司,演出:水嶋カンナ,出演:ProjectNyx
■吉祥寺シアター,2012.1.19-30
■人形が登場する芝居は不思議な楽しさがあって素敵だわ。 夢と現実、大人と子供、母と子・・、セリフはとても難しいことを言っているけど、それを気にしないでセリフの表層だけを摘み取っていくような舞台ね。 このギャップが面白い。
そして闇への入り口はたくさんあって覗いてはみたけど深入りしなかった。 これで感動は分散してしまったかもよ。 観客とのやり取りもあって楽しかったけど。 演出家の言っている通りアングラ版宝塚だったわ。
砂男と少女は寺山修司の世界からやって来たようにみえた。 この世界はプラスチックのような感じを持った役者が似合うから。 だから毬谷友子は残念だけど似合わない。 泣きそうな笑顔が良すぎるのよ。 唐十郎の世界の方がピッタリかも。
*劇団サイト、http://www.project-nyx.com/history/stage08kurumiwari/index.html