■PINA ー踊り続ける命ー

■監督:W.ヴェンダース,出演:ピナ.バウシュ&ヴッパタール舞踊団
■新宿バルト9,2012.2.25-
■鉄でできた都会の風景がダンスと違和感が無いのはヴェンダースとピナの相性の良さだとおもう。 森や鉱山での撮影もロードムービーの成果がでている。 さすがヴェンダースだわ。 全体はインタビューや過去の映像を繋ぎあわせて記録映画のように出来ている。 でも映画用舞台?の春の祭典、カフェ・ミュラ、コンタクトホーフはどれも寂しさがあるの。 ピナはもういないことが隅々に漂っているからよ。 しかもピナが登場する場面だけがとても遠くに感じる。
ダンサーを近くから撮影するからタンツよりテアトルに比重が傾いている。 3D映像の影響もあるのかしら? ダンサーが時々人形のようにみえる。 ピナの新作を見ているようだわ。 ピナの最後の激しさをヴェンダースは優しく包み込んだのね。
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