投稿

検索キーワード「:宮藤官九郎」に一致する投稿を表示しています

■唐茄子屋、不思議国之若旦那

■作・演出:宮藤官九郎,出演:中村勘九郎,中村獅童,中村七之助ほか ■新宿ピカデリー,2024.1.5-25(平成中村座,2022.10収録) ■「とうなすや、ふしぎのくにのわかだんな」を訳すと「カボチャ売り、不思議の国のアリス」。 ここでアリスは若旦那に代わる。 期待以上!流石クドカンですね。 科白の厚みが際立っている。 落語からの引用が多い為でしょう。 言葉を重ね合わせながら物語が紡ぎ出される。 それは<労働>と<カネ=貨幣>、それを越えた<贈与>と<返礼>が語られる。 「・・生きることは、みっともないことなのだ!」。 カボチャ売りに落ちぶれた若旦那へ、叔父からの言葉である。 心と体のすべてを曝け出し本気にならないとカネは稼げない。 働く、そして生きるとはそういうことだ!と。 その得たカネで貧しい母子を助ける若旦那・・。 共同体の核心を突く人情噺です。 途中、旦那役中村勘九郎がパラレルワールド吉原遊郭へ入り込み歳や身長が伸びたり縮んだりするが、ここは中村勘太郎と中村長三郎を登場させ3人一役で楽しく演じる。 久しぶりに隅田川東岸の面白さを堪能しました。 *シネマ歌舞伎2024年作品 *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、宮藤官九郎 ・・ 検索結果は5舞台 . *シネマ歌舞伎、 https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/2390/

■大江戸りびんぐでっど

■ 作・演出:宮藤官九郎,出演:市川染五郎,中村七之助,中村勘三郎 ■ 東劇,2013.3.16-5.10(歌舞伎座,2009.12収録) ■ びっくりしました、らくだの話とは。 <りびんぐでっど>の意味はみるまでわからなかったのですから。 でも歌舞伎の本流を外れていません。 生と死が紙一重だからです。 しかしこの舞台には衝撃を受けました。 「お前はすでに死んでいる!」。 漫画の台詞ではありませんが、ゾンビと聞くと脳科学を考えてしまいます。 人間の意識の生成には意志は関係無いのでは?と。 しかも半助が存鼻であったことを自身が最後に知るところなどはF・K・ディックのSF小説顔負けですね。 永代橋が真っ二つに割れ存鼻が暴れる終幕も面白かったのですが、その原因のひとつである<はけん>と正社員の比較議論は底が浅すぎます。 *シネマ歌舞伎第12弾作品 *シネマ歌舞伎、 http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/27/#sakuhin

■結びの庭

■作・演出:岩松了,出演:宮藤官九郎,麻生久美子,太賀,安藤玉恵,岩松了 ■本多劇場,2015.3.5-25 ■脚本家や演出家が二人も登場する。 肩書の境界が低くなっているのかな? 岩松了は少しニヤケ過ぎだが役者としてもなかなか味がある。  舞台は茶系統の部屋と緑の庭が交互に入れ替わる。 この風景色の違いが物語にも影響しているようだ。 あらすじを読まないで観たのでとても楽しめた。 後半の丸尾の結婚話で一挙に緊張してしまった。 5人が表面的だが結晶構造のように結び付いたからである。 ここから終幕まで一気通貫であった。 末次を殺す迄はオモシロイようでツマラナイ。 言葉の綾は楽しめたが結局瞳子が丸尾に「私の心は解かりっこない!」と現実に戻される台詞を言わせてしまう。 日常のカタルシスは得られるが非日常へ飛翔することは無い。 昼ドラ的?な作品だからこれで良いのかもしれない。 *CoRich、 https://stage.corich.jp/stage/60372

■メタルマクベス ーdisc1-

■原作:W・シェイクスピア,作:宮藤官九郎,演出:いのうえひでのり,音楽:岡崎司,出演:橋本さとし,濱田めぐみ他,劇団☆新感線 ■IHIステージアラウンド東京,2018.7.23-8.31 ■円形劇場ステージアラウンドへ行ってきました。 席に着いてもそわそわしてしまった。 う?動いた・・。 なんと客席が回り出す時は加速度を感じさせない。 慣性運動と舞台の中心が一致していないことからくる目眩のようなものを体感できるのが面白い。 回り終わるのと同時に舞台の中心がどこだか分かる。 360度をうたっているが使っているのは120度くらいかな? 横幕のようなスクリーンの開け閉めで舞台が見え隠れするようになっている。 劇場のメリットを引き出した場面はライダーが荒野を走り回るところだろう。 この作品は「マッドマックス」を背景に「マクベス」を演じるヘビメタ調ミュージカル・プレイだからバイクは必須である。 座席が回転してスクリーンに2218年の廃墟と化した東京を映しだしながらバイクが走り出すと時空を越えて未来の豊洲にいるようだ。 それにしても貧弱なバイクが混ざっていた。 本格的な台数で円形舞台をガンガン飛ばしてもらいたい。 この芝居の楽しさはもう一つのストーリーであるヘヴィ・メタルバンドの存在だろう。 しかも魔女に引っ掛けている。 予言をディスクに記録したのも謎めいている。 しかし休息を含めて4時間は長すぎる。 派手な流れで物語を均一化しているので肝心要が見えない。 ナマヌルイ個所、例えば王を殺害する場面でダンカンを棺におさめ葬儀までおこなうのには呆れてしまった。 日本的情緒が強すぎる。 このような数個所を圧縮し上演を30分短くすれば締まって良くなる。 またマクベスが夫人に甘えるのも下手な笑いを誘うだけだ。 唯一静寂が訪れる場面で、ダンカンが「戦う理由はなんだ??」とマクベスに聞くが、彼は答えられない。 (家族の為だなんて最低だ!) 観終わった時、面白かったが何が面白かったのか? マクベスと同じように答えられない舞台だった。 キレイはキタナイ、オモシロイはツマラナイ。 *ゲキxシネ、 http://www.geki-cine.jp/m-macbeth/

■蜉蝣峠 かげろうとうげ

■ 作:宮藤官九郎,演出:いのうえひでのり,出演: 古田新太,堤真一,高岡早紀,劇団☆新感線 ■ 新宿バルト9,2013.10.28-11.1(2010.2.13収録) ■ 幕開けからウンコを食べたり、チンチンを切られたりショッキングな場面が続きます。 「天保の改革」というと19世紀中頃の飢饉の頃ですかね。 それにしても農民の衣装も凄い。 匂いが迫ってくるようです。 これが150年前の日常風景だったのでしょうか? ある意味劇的です。 これを風景的劇的とでも言うのでしょうか。 最初からボルテージは上がりっぱなしです。 主人公闇太郎(古田新太)が偽者だとわかった後半からはトップギアですね。 でもお泪と闇太郎の二人の愛と行く末に感動をしたいところですがそうさせてくれません。 闇太郎はただ一人ロボットのような科白や動きで、しかもお泪の両親を殺している。 生きたい!と闇太郎は何度も口にしますがその心の奥底が語られません。 近親者を次々殺していく立派親分(堤真一)も何をしたいのかよくわからない。 まるで蜉蝣のように生まれ、生き物としての欲を追いそして蜉蝣のように死んでいく人々にみえます。 それでも作者、演出家、役者の三拍子揃った力強い面白さが溢れていました。 *ゲキXシネ作品 *主催者、 http://www.geki-cine.jp/kagerou/

■2024年舞台映像ベスト10

*映像(映画・配信など)で観た舞台公演から最良の10本を選択. 並びは観賞日順. ■ 唐茄子屋、不思議国之若旦那   演出:宮藤官九郎,劇場:平成中村座 ■ アマゾンのフロレンシア   演出:メアリー・ジマーマン,指揮:ヤニック・ネゼ=セガン,劇場:メトロポリタン歌劇場 ■ ロメオとジュリエット   演出:トマ・ジョリ,指揮:カルロ・リッツィ,劇場:パリ・オペラ座バスチーユ ■ かもめ   演出:レオニード・アニシモフ,劇団:東京ノーヴエイ・アート ■ ワーニャ   演出::サム・イェーツ,劇団:ロイヤル・ナショナル・シアター ■ ザ・モーティヴ&ザ・キュー   演出:サム・メンデス,劇団:ロイヤル・ナショナル・シアター ■ ナイ、国民保健サービスの父   演出:ルーファス・ノリス,劇団:ロイヤル・ナショナル・シアター ■ 蛮幽鬼   演出:いのうえひでのり,出演:劇団☆新感線 ■ 魔弾の射手   演出:フィリップ・シュテルツル,指揮:エンリケ・マッツォーラ,主催:ブレゲンツ音楽祭2024 ■ グラウンデッド、翼を折られたパイロット     演出:マイケル・メイヤー,指揮:ヤニック・ネゼ=セガン,劇場:メトロポリタン歌劇場 *今年の舞台は,「 2024年舞台ベスト10 」. *今年の能楽は,「 2024年能楽ベスト3 」. *今年の美術展は,「 2024年美術展ベスト10 」.