■正三角関係
■作・演出:野田秀樹,出演:松本潤,長澤まさみ,永山瑛太ほか,劇団野田地図
■配信,2024.12.2-(東京芸術劇場・プレイハウス,2024.7.11-8.25収録)
■配信を見つけたので自宅パソコンで観る。 「一度視聴を開始すると4時間で視聴可能期間が終了します」。 この制約があったが食事等で時間を使い果たし途中で終了、再度チケットを購入するはめになってしまった。 特に野田秀樹の舞台は一気に観ないといけない。 ついウッカリです。
いつもながらのテンポ有る役者の言葉と演技そして場面展開が続きます。 この心地よさを充分に楽しみました。 「カラマーゾフの兄弟」をモチーフにしているようだが気にしなくてもいい?でしょう。
時代は第二次大戦末期、場所は長崎の地ですか? 三兄弟が花火師、核物理学者、聖職者という職業は意味深ですね。 原子爆弾製造を巡り物語の結末が予想される。
舞台の全てが父殺しの被告長男の裁判中継で成り立っていること、父と長男の愛人グルーシェンカを聖職者である三男が二役で演ずること、次男が造る原爆の起爆剤に長男花火師の技を利用すること、ここに構造の面白さが見えます。
「フェイクスピア」では日航機123便墜落だったが、今回は長崎への原爆投下で幕が下りる。 再び「カラマーゾフの兄弟」との関係を考えたがよく分からなかった。 三男の相反する二役が邪魔をしたから? でも、これこそ原作への解釈かもしれない。 そして日航機も原爆も、「星の王子様」も花火師も、空を見上げることから物語が始まりそして終わる。 これは確かなようです。
この舞台を含め「オッペンハイマー」「ドクター・アトミック」など、今年は原爆関連が多かった。
*NODAMAP第27回公演
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、野田秀樹 ・・検索結果は14舞台.
*「白衛軍」(上村聡史演出)チケットを購入したが体調不良で観に行くことができなかった、残念!