■イエス、たぶん
■作:マルグリット・デュラス,演出:長野和文,出演:稲川実加,芹澤あい,深沢幸弘:劇団:池の下
■劇場MOMO,2024.12.13-15
■マルグリット・デュラスの舞台を観るのは13年ぶりです。 忘れていた彼女の作品を思い返す。 1968年の作品らしい。 たぶん脂が乗りきっている時期でしょう。 核戦争後の世界を描いている。 このテーマは映画や舞台で今なら幾らでも見ることができる。 先見の明があります。
・・舞台は記憶を失った二人の女と生き残った兵士の3人が登場する。 兵士は心身喪失状態です。 断片的な言葉から過去と現在を微かに知ることができる。 それは核戦争の記憶です。 女は、そこから前進するしかない。 あとからくる子供たちの為に・・。
「二十四時間の情事」で被爆地に出会い、「かくも長き不在」の記憶喪失を経て、そして五月革命の中で「・・もうロマンは読めなくなった。 バルザックやプルーストのように書くことは出来ない」とデュラスは言う。 「イエス、たぶん」はその先にあるのでしょうか?
*池の下第30回公演海外作品シリーズ
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