■メサイア

■作曲:G・F・ヘンデル,編曲:W・F・モーツァルト,演出:R・ウィルソン,指揮:マルク・ミンコフスキ,出演:エレナ・ツァラゴワ,ヴィープケ・レームクール,リチャード・クロフト他,演奏:ルーブル宮音楽隊
■NHK・配信,2022.9.19(ザルツブルク・モーツァルト劇場,2020.1.21,23,26収録)
■ロバート・ウィルソンの名前があったので観ることにしたの。 この時期に会えるとはラッキー! 10月公演の「浜辺のアインシュタイン」のチケットも入手したし・・、今回は演出が平原慎太郎だから楽しみね。
この「メサイア」もウィルソンらしい舞台になっている。 照明や美術は無彩色系に統一して、逆光やスモークも使い神秘性を表現している。 宗教音楽のため派手なところはみせない。
ただし歌手が舌を出したりウィンクするところ、女の子が登場する場面などは遊び心ある演出家に戻るの。 「ハレルヤ」では宇宙飛行士も登場して楽しいわね。
今回は配信をパソコンで観たけど生の舞台ならより集中できたとおもう。 ヘンデル唯一のオラトリアで聖書の歌詞も表面は分かり易い。 でも歌詞は吟味しないと深みに行けない。 イエス・キリストを描いているが物語性は弱い。 むしろ詩楽を観たような感じかな。