■能楽堂九月「昆布売」「殺生石」

*国立能楽堂九月普及公演の下記□2作品を観る。
□狂言・和泉流・昆布売■出演:前田晃一,高澤祐介
□能・金春流・殺生石■出演:櫻間右陣,江崎欽次朗,三宅右矩ほか
■国立能楽堂,2022.9.10
■三浦裕子のプレトーク「能・狂言の動物誌、狐を中心に」を聴く。 「殺生石」にも狐が登場する。 動物とヒトは非日常でも距離は近かった。
この作品は詞章を読んでいるときは狐は脇役に座っている。 しかし舞台では狐が主役に躍り出てくる。 地謡が背景に後退する為だろう。 地謡の場面が長いからだ。
「昆布売」は、侍が昆布を売るはめになるのだが、謡節・浄瑠璃節・踊節で売り声や動作を変えていく姿は楽しい。 刀は重い。 脇差も加わる。 長く差していると侍も疲れる。