■アンチポデス

■作:アニー・ベイカー,翻訳:小田島創志,演出:小川絵梨子,出演:白井晃,高田聖子,斉藤直樹ほか
■新国立劇場・小劇場,2022.4.3-24
■会議形式で物語を創作していく舞台のようです。 一人づつ自身の過去を語り他メンバーがそれを膨らませていく、のではなく書記が記録していくだけです。 メンバーからの圧力が語らせる。
それでも会社の会議を思い出してしまった。 会議へのトラウマは会社員なら何かしら持っているはず。 リーダーに指名されたら私ならどのようにまとめるのか? 同調や無視が室を覆う・・。 劇場で仕事モードになってしまった! 
メンバーの話しはシモネタ経験談から始まるがどれも冴えない。 ダラダラ会議の典型にみえる。 物語の分類などが読み上げられるのも興醒めです。 しかしある種のリズムは感じられる。 サンディのリーダーとしての捌き方が巧い。
変わった観後感を持ちました。 ツマラナイけれどオモシロイ。 「ゴドーを待ちながら」と同じ構造かもしれない。 そういえば「フリック」もゴドーが感じられた。 ・・物語を待ちながら。 でも物語なんかどうでもよい! こんな雰囲気が漂っていました。
*NNTTドラマ2021シーズン作品