■スワン・レイクス

*下記□3作品を観る。
□スワン・ケイク,■振付・音楽:ホフェッシュ・シェクター出演:ゴーティエ・ダンス
□7人のダンサーのための無題,■振付:カエターノ・ソト,音楽:ピーター・グレックソン,出演:ゴーティエ・ダンス
□シャラ・ヌール,■振付:マルコ・ゲッケ,音楽:ビョーク他,出演:ゴーティエ・ダンス
■NHK・配信,2022.4.17(シアターハウス・シュツットガルト,2021.6.27-28収録)
■「白鳥の湖」の特集らしい。 他にマシュー・ボーン、モンテカルロ・バレエも上映していたが今回はゴーティエ・ダンスに絞る。
タイトルが複数形なのは3作品あるから。 この中で気に入ったのは「スワン・ケイク」。 エリック・ゴーティエが話していた「ゼリーの中で踊る」のような振付がオリジナルにはない明るさを引き寄せていた。 気取らない衣装がいい。 徐々に激しくなっていきチャイコフスキーが聴こえてくる終幕に<白鳥の湖>だったことに気付かされる。 面白くみることができた。
「7人のダンサーのための無題」は背景の黒と衣装の黒が混ざり合い見難かった。 映像では尚更である。 しかも床に接地する頻度が多い振付で洞窟の黒鳥物語といえる。
「シャラ・ヌール」は鋭利で忙しないパントマイム風な振付が最後まで続く。 ビョークらの漏れるような唸るような声がダンサーに絡まり付き動きを豊かにしている。 しかし規格ばった振付だけでは飽きてしまう。
マシュー・ボーンと違って今回の3作品は解釈がより自由になっている。 「スワン・レイクス」を隠せば白鳥に結びつけることはできないだろう。