■ナクソス島のアリアドネ
■作曲:R・シュトラウス,指揮:マリク・ヤノフスキ,演出:エライジャ・モシンスキー,出演:リーザ・ダーヴィットセン,ブレンダ・レイ,イザベル・レナード他
■東劇,2022.4.22-28(メトロポリタン歌劇場,2022.3.12収録)
■冒頭にピーター・ゲルブMET総裁のウクライナ支援インタビューが入る。 そして物語は、・・パトロンから悲劇と喜劇を一つにまとめて上演してくれと開幕直前に言われ慌てふためく人々の一幕、そして二幕はそれを見事に成し遂げる・・。
一幕はモリエール「町人貴族」の延長らしい。 混沌とした舞台にみえる。 モーツァルトらしき作曲家役イザベル・レナードの歌と演技を十分に楽しめる内容だった。
次の二幕は前幕の劇中劇になっているの。 ここで悲劇と喜劇を同時に上演することになる。 ギリシャ悲劇アリアドネ役のリーゼ・ダーヴィドセンの歌唱に陶酔できたのは最高の収穫だわ。 そして所々にアルレッキーノに囲まれたツェルビネッタ役ブレンダ・レイの歌が入り神話の世界にスパイスを効かす。 この悲喜劇にパトロンはきっと大満足ね。
*METライブビューイング2021作品