■Mirroring Memoriesそれは導き光のごとく ■FratresⅠ

*以下の□2作品を観る.
□Mirroring Memoriesそれは導き光のごとく
■演出・出演:金森穣,出演:Noism1
□Fratres1
■演出・出演:金森穣,音楽:アルヴォ.ペルト,出演:Noism1
■めぐろパーシモンホール,2019.7.26-28
■ベジャールと金森の1枚の写真がこれから始まる舞台を強く意識させる。 この作品「Mirroring Memories」は2018年に東京文化会館小ホールで観ている。 今回、作り直され再び出会えることができて嬉しいわね。 舞台の広さ、照明、音響も文句なし。 雑音を剥ぎ取ったぶん抽象度合が増している。 つまり黒衣の存在が強くなっているの。
これがそのまま新作「Fratres」に続いていく。 演出ノートを読むと、Noism組織継続問題があるらしい。 多くの問題を払いのけようと新作は円陣を強く組み終幕となる。 ベジャールの円陣を思い出させてくれる。 演出家の不安が全体を通して出ていたと思う。 でもカーテンコールにダンサー達の笑顔をみてホットしたわ。  
細かいことだけど、鏡の使い方が単純になっている。 鏡の向こう側を写す半透明場面が少なくなり世界が狭まってしまったからよ。 Noismの半透明鏡は表を写すだけではなく裏側の世界をみせてくれるから<記憶>が甦るの。 もっと鏡を押し出してもよいかもね。
*Noism15周年記念公演
*劇場、https://www.persimmon.or.jp/series/2019032516280634730.html