■骨と十字架

■作:野木萌葱,演出:小川絵梨子,出演:神農直隆,小林隆,伊藤暁,佐藤祐基,近藤芳正
■新国立劇場.小劇場,2019.7.11-28
■「神はどこにいるのか?」。 神父であり古生物学者であるテイヤールと教会側の考えの違いが分かりました。 「神は天上にいて我々をいつも見ている」教会と「神は我々が進む道の先にいる(進めば神に合える)」テイヤール。 両者の答えは上と横です。 ちゃんと上にいないから教会は受け入れられない。 テイヤールの答えなら進化論も取り込むことができそうです。 神の居る場所が極めて重要だとわかりましたが、芝居としては盛り上がりに欠けていましたね。
初めての新国立劇場のため作者は考え過ぎてしまったのでは? そして小川絵梨子の冴えた演出は硬すぎた。 野木萌葱演出なら独特な柔らかみがでたかもしれない。 野木も「演出をやりたかった!」と溜め息をついていることでしょう。
*NNTTドラマ2019シーズン作品
*劇場、https://www.nntt.jac.go.jp/play/keepwalking/