■バレエ・ロレーヌ

■以下の3作品を上演
□「DEVOTED」(2015年作),振付:セシリア.ベンゴレア,フランソワ.シェニョー,出演:ロレーヌ.バレエ団
□「STEPTEXT」(1985年作),振付:W.フォーサイス,出演:ロレーヌ.バレエ団
□「SOUNDDANCE」(1973年作),振付:M.カニングハム,出演:ロレーヌ.バレエ団
■神奈川芸術劇場.ホール,2018.9.16-17
■久しぶりに至福の時を過ごせた。 作品ごとに独特な陶酔感が得られる為だろう。
「DEVOTED」はポワントとミニマル音楽が絡まり合いながら流れていく。 マネキンが踊りだしたようだ。 舞台はエスプリを感じさせる。 十人前後のダンサーたちは技能がまちまちにみえる。 フィリップ・グラスを選んだことによりカニングハムに向かう円環の物語になっている公演だ。
「STEPTEXT」はフォーサイス初期の作品らしいがバイオリンの粘りでダンサーの感情が抑えられている。 今度は彫刻が踊りだしたと言える。 男3人女一人の構成はとても安定している。 男二人だと緊張感が出すぎてしまうからだ。 三作品の中で一番気に入る。
「SOUNDDANCE」は音楽を含め古さがみえる。 ダンサーの動きや振付はカニングハムの特徴を持っていて懐かしい。 どこか人間的優しさが漂っているのは逆説的だが面白い。 それは20世紀が持っていた優しさだとおもう。
DanceDanceDance@YOKOHAMA2018参加作品
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/d/lorraine