■ショコラ -君がいて,僕がいる-

■監督:ロシュディ・ゼム,出演:ジェームス・ティエレ,オマール・シー他
■(フランス,2015年作品)
■手元にあるチラシには「20世紀初頭、フランス初の黒人芸人ショコラと彼を支えた相方フテット。 ・・激動の半生を描く実話」とある。 二人はオーギュスト(愚かな道化)とホワイトクラウン(白い道化)、日本ではボケとツッコミと訳すのかしら?
二人は、出会った「デルヴォー座」を離れパリ名門サーカス「ヌーヴォー・シルク」に行き人気芸人となるがショコラは人種差別に目覚めていくの。 でも当時の壁は厚く彼はギャンブルに溺れていく。 それでもフテットを含め周囲の人々が彼を温かく見守っていく「愛と涙に満ちた」物語に仕立ててある。 植民地政策や人種問題を背景に留めておくのはテーマの混乱を防ぐ為ね。
ところでフテットの顔や演技を見ていてC・チャップリンを思い出したけど当たり。 彼はチャップリンの実孫らしい。 終幕ショコラが年老いて亡くなろうとしているサーカス小屋を訪ねてきたフテットの表情はチャップリンそのものだった。
二人の演技場面は沢山あるけど単純なドタバタ喜劇にみえる。 クレジット途中にリュミエール兄弟撮影の二人の実演が数秒映し出されたけれど、当時の笑いや悲しみを内に込めているのが分かる。 それを振り払う子供に通ずる動きと表現がいいわね。 「アントワーヌ劇場」でのショコラ主演「オセロ」を劇中劇のように挿入したのは事実かどうかは別にして舞台ファンとして嬉しい限りだわ。
*映画comサイト、https://eiga.com/movie/84870/
*追記。 ブログのデザインを9月初旬に変更したの分かった? 「Blogger」を利用しているけど更新があり古い機能が使えなくなってしまったからよ。 新しいスケルトンを使って再構築したけど微妙なデザインが作れない。 クリック(タップ)操作が増えてしまった。 コードは修正したくないし・・。 これでいくしかないわね。