■centrifugal  ■resonance  ■Intensional Particle

■以下の3作品を上演
□「centrifugal」,振付:梅田宏明,出演:Somatic Field Project,サウンド:S20
□「resonance」,振付:梅田宏明,出演:Somatic Field Project,サウンド:S20
□「IntensionalParticle」,振付・出演:梅田宏明,イメージ&サウンド&制作:S20,ビジュアル:LudovicBurczykowski,イメージプログラム:堂園翔矢,映像編集:GuillaumeGravier
■あうるすぽっと,2018.6.30-7.1
■梅田宏明の振付はバタバタしていない。 それは足を地面に付けているからよ。 そして骨肉の動きを等速度に近づけるから。 最初の「centrifugal」は固さがありリズムが眠くなる感じね。 遠心力より慣性力の影響かしら? でも「resonance」には覚醒されたわよ。 「マトリックス」でネオが弾丸をヌルッと避ける動きに似ている。 以上2作品は暗い単色照明と突き刺さる雑音のような音響が背景なの。 最後の「IntnesionalParticle」は壊れたオシロスコープ映像が加わる。 梅田のソロだけど、見せる者をトランス状態に持っていく舞台は凄い。 映像の激しさに付かず離れずの振付はダンサーとしての妙味ね。 いま流行りのプロジェクション・マッピングを使わないから存在感を失っていない。
アフタートークで、梅田は写真家からダンサーに移った話をしたけどダンスに対する確固たる考えを無意識レベルで持っている。 そしてコンセプトを考えて観客にどのようにみせるか迄も描くことが出来る。 舞台を観てもブレていない。 将来は細胞などの器官素材をダンスで描きたいなんて言っているのは面白い。 また一人、楽しいアーティストに出会えて嬉しいわ。
*劇場、https://www.owlspot.jp/events/performance/1-resonance_1.html