■愛の妙薬

■作曲:G・ドニゼッティ,指揮:F・シャスラン,演出:C・リエヴィ,出演:ルクレツィア・ドレイ,サイミール・ピルグ,大沼徹,レナード・ジローラミ,吉原圭子,管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
■新国立劇場・オペラパレス,2018.3.14-21
■劇場に入ると緞帳の英文字柄がよく目立つ。 でも美術や衣装に原色を使った舞台はそれ以上だわ。 妙薬を飲むと世界がこのように見えるのかしら? 「トリスタンとイゾルデ」の本も悪くはない。 タイトル文字が目に付いてちょっと諄い感じだった。 文字は多くの意味を呼び寄せてしまうからよ。 そして歌手の鬘がカラフルだと本人の真の姿が見え難くなって歌唱に想いが乗らない。 歌手の顔や髪はなるべく素がみえるほうが良い。
出だしは細かいところが目についたけど段々と上り坂になっていった。 ベルコーレ軍曹もね。 二幕はたっぷりと歌唱を堪能できたわ。 特にアディーナとドゥルカマーラの掛け合いは楽しい。 直後の感情落差が「人知れぬ涙」を一層際立たせるの。 それに指揮者も結構な役者ね。 元気を貰えた舞台だった。
*NNTTオペラ2017シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/9_009643.html
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