■神々の黄昏

■作曲:リヒャルト・ワーグナー,指揮:飯守泰次郎,演出:ゲッツ・フリードリヒ,演奏:読売日本交響楽団,出演:ステファン・グールド,ペトラ・ラング,島村武男ほか
■新国立劇場・オペラパレス,2017.10.1-17
■序幕を観ても今までの流れを思い出せない。 今回は3シーズンに跨がったから色々な作品の記憶が混ざり合ってしまった。 最長でも1シーズン2作の2シーズンで完結をしないとだめね。 長編小説と同じで少しずつでも継続性が必要なの。 METライブビューイングで観た時の衝撃的感動は例え映画でも間をおかなかったからだと思う。
しかもこの4作目は枝葉の多い粗筋で物語の高揚感が乏しい。 「・・美しいアリアを歌うことではなく朗誦風に語ること、それもただの語りではなく「劇的語り」を歌手に要求する・・」。 「・・声域をまったく顧みないほどに音域が拡大し・・、とりわけ感情の高まりが並外れた音の跳躍となってあらわれる・・」。 岡田安樹浩も書いていたけど4作目は淡々と流れると演奏と歌唱の中で劇的世界を引き寄せるしかない。
ところで楽団員が黒シャツで統一されていた。 カッコよかったわ。 演奏もし易いと思う。 でも「暗殺のオペラ」を思い出してしまった。
*NNTTオペラ2017シーズン作品
*新国立劇場開場20周年記念公演
*作品サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/gotterdammerung/