■わたしが悲しくないのはあなたが遠いから

■作・演出:柴幸男,劇団:ままごと
■東京芸術劇場・シアターウエスト,2017.10.7-15
■想像力を超える舞台に出会うことがある。 これがそれだ。 想像すらしない内容のため唸ってしまった。 舞台に求め続けている劇的さの質がいつもと違うが、このような芝居に出会えたことに感謝している。 舞台の枠を取り払い生の営みが世界に浸透していくような感じを持たせてくれる。 「わが星」もそうだった。
これから生まれてくる女の子が隣の部屋でこれから生まれてくる友達の存在に気付く。 それからというもの友達はいつも遠くにいる・・。 時間の流れと空間の距離がヒトの誕生・成長・死そして再生へと有機的に結び付けられ生物の歴史や宇宙の歴史にまで広がるのを感じ取ることができる。 昔SF小説に凝った時期があったが好きな傑作を読み終わった時の感動と似ている。 最高のSF舞台であった。
*F/Tフェスティバル・トーキョー2017参加作品
*F/Tサイト、http://www.festival-tokyo.jp/17/program/shiba_wtkn/