■ダンス・アーカイヴinJAPAN2015

■出演:石井登,石井かほる,小林洋壱,片岡通人,木原浩太,西川箕乃助,佐藤一哉,堀登,酒井はな,佐々木大ほか
■新国立劇場・中劇場,2015.3.7-8
■昨年6月第一弾の続きである。 今年はソロ4作品と群舞2作品を復元している。 幕間に片岡康子と森山開次のトークが入った。
群舞「機械は生きている」(石井獏1948年)は器械体操、ソロの「マスク」(石井獏1923年)は舞踏、「恐怖の踊り」(執行正俊1932年)は唐十郎の作品に登場するような衣装と動きと美術を想起する。 「釣り人」(檜健次1939年)はパントマイム、「スカラ座のまり使い」(江口隆哉1935年)は日本舞踊とパントマイムのようだ。 最後の群舞「体」(石井みどり1961年)はなんと「春の祭典」だった。
ダンスのようでダンスでない。 ダンスにみえるのは「恐怖の踊り」と「体」だけである。 20世紀前半の振付家やダンサーの思考錯誤が滲み出ている感じだ。
会場で販売していた「日本の現代舞踊のパイオニア」(監修片岡康子、税抜700円)を買ってきて、今このブログを書きながらパラパラ眺めている。 まだ読んでいないがタイトル副題は「創造の自由がもたらした革新性・・」とある。 なるほど「創造の自由」は今回の舞台を観て感じるところがあった。 体操・舞踏(ノイエタンツ)・日本舞踊・演劇・パントマイム等々何でも利用して前進しようとする自由の豊かさがあったことは確かだ。
*NNTTダンス2014シーズン作品
*劇場、http://www.nntt.jac.go.jp/dance/performance/150307_003726.html