■トリプル・ビル

■出演:新国立劇場バレエ団
■新国立劇場・中劇場,2015.3.14-22
■3作品を上演。 気に入ったのは2作目の「ドゥエンデ」(振付:N・ドゥアト)。 激しい動きだが内面は柔らかさを感じる。 精神的豊かさを持っている。 心が満たされていくようだ。 ドゥアトの作品はハズレが少ない。 彼の特集を又やって欲しいな。
1作目は「テーマとヴァリエーション」(振付G・バランシン)。 26名のダンサーが登場する個所もある。 中劇場ではちょっと窮屈な感じがした。 前半は映画でいう「シーン」が短く連続した流れにはみえない。 この二つがバランシン的恍惚感がやってこなかった理由かもしれない。 音楽優先過ぎだろう。 後半はよかった。
3作目は「トロイ・ゲーム」(振付:R・ノース)。 ノースは初めてである。 古代レスリングを表現しているようだ。 マッチョな感じも出ている。 しかしスポーツを題材にしたダンスは面白くない。 両者は似た者同士だからかな? スポーツをなぞるだけで両者の核心に到達できない。 前回の「ファスター」も方法論が違っていたが同じである。
*NNTTバレエ2014シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/performance/150314_003721.html