■ソチ冬季オリンピック開会式

■フィシュト五輪スタジアム,2014.2.7
広い会場で照明と映像を駆使する場合はテレビで見ても奥行きが感じられないので効果がわかりません。 オリンピックはこの二つをふんだんに使うのが今後の流れですか? それに今回の開会式は物語が弱かったですね。
原始の鯨から聖ワシリー大聖堂のような風船、ペテルブルク行進、ロシアアバンギャルド、大戦、ロケットやジェット機、そしてモスクワの横断歩道の人と車・・。 テーマであるロシア史の表現が淡白だったのが原因でしょう。 批判反省は無く賛歌も抽象的です
2012年ロンドンオリンピック開会式での産業革命の煙突公害、子供病院GOSH、国民保険サービスNHSの展開とは雲泥の差です。 とくに1990年以降のロシアがハッキリと表現されていなかったのがボヤケの原因です。
S・ザハロフ、I・ワシーリエフ、A・ネトレブコなどロシアバレエ・オペラの第一人者が出演していましたが会場が広いので歌手の方が影響がありますね。 これも含めロシア音楽の重さが前面に出ていてさすがです。
又IOCバッハ会長の演説が具体的で記憶に留まりました。 他に聖ワシリー大聖堂を背景にボリショイ・サーカス団などが踊る場面、聖火の点火場面の二つが印象的でした。
*主催者サイト、http://www.sochi2014.com/en