■グッドバイ

作:北村想,演出:寺十吾,出演:シス・カンパニ
■シアタートラム,2013.11.29-12.28
慌ただしい年末に一息つくことができました。 舞台美術は懐かしさのある漫画ですね。 ズバリ吹き出しも描かれているとは!? そして黄村先生の科白が60年代の風景を蘇らせます。 サルトルとボーヴォワール、学生運動と同棲・・。
先生が8人の愛人を持っているとは驚きです。 三舞理七の調べで愛人とは言えないことも然もありなん、でしょ。 先生の弱さはわからないこともないのですが、これでは太宰治や夏目漱石にも引っかかりません。
しかし先生のこのような弱さからのグッドバイは希望があります。 傾いた塀や電柱、おでんの屋台、そして茜の歌とギターは一瞬テント芝居を思い出させてくれました。 温燗を飲む場面は毎回ツバを飲み込んでしまいましたね。 ホットした後味でした。
*劇場サイト、http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/11/post_347.html