■忠臣蔵

作:平田オリザ,演出:宮城聰,出演:SPAC
静岡芸術劇場,2013.12.14-23
今流行りの「武士の家計簿」「武士の献立」で見るような管理部門が舞台。 その浅野家で家の将来のことを面白可笑しく議論するの。
舞台では切腹という台詞を軽々しく喋っていたけどその心情がよく見えない。 就職や子供の塾通いの話と切腹や籠城の話が混在している所が面白いけどね。 先日、狂言切腹の「一命」を観たけど、もはや切腹を知らない武士が多いということかしら?
観ていて日本の死刑制度も考えてしまったの。 敵討ちが形を変えて存続しているみたい。 今でも日本人は敵討ちから逃げられないのね。
ところで一力茶屋の踊りは雑だったけど楽しかったわ。 気楽に観れたけどいつもの身体的感動は少ない芝居だった。 平田オリザと宮城聰の微妙な差異がリズムを壊してしまったのかもしれない。