■ファニー・ガール

作・演出:名嘉友美、出演:シンクロ少女
三鷹市芸術文化センタ・星のホール、2013.10.4-14
複数家族の内と外の複雑な関係を二世代にわたり描いています。 上演時間が150分もありましたが、最後まで飽きが来ませんでした。 それはゲイの父と処女の母の家族を中心に、高校生時代の彼氏彼女との不倫、姉の妹との恋愛など多彩で悩ましい人間関係がゾロゾロと登場するからです。 しかも心の内にしまっておきたい悩みや秘密を各シーケンスの最後に言葉に出してしまうので悩みがより複雑になってしまうので舞台から目が離せなくなります。
また複数の演技を同時進行させてお互い台詞の同期をとったり、一つを進行させているあいだ他の役者は不動のままにしながら存在感を持たせるなど色々な技をかけています。 笑いを誘う対話も多いし、なんと途中に合唱あり踊りありで何でもありです。
これだけ多くのことを詰め込んでいながら<なんとか熟している>ことに感心しました。