■ナブッコ

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:P・カリニャーニ,演出:G・ヴィック,出演:L・ガッロ,M・コルネッティ,K・ゴルニ,樋口達哉,谷口睦美
新国立劇場・オペラパレス,2013.5.19-6.4
劇場内にデパートが開店したのかしら・・? 一瞬勘違いしちゃった! このような舞台は「愛の妙薬」や「指輪」の方向性と一致しているし新国オペラの戦略としてはいいんじゃないの? キーワードは近未来ね。 NYやロンドン、パリに対抗するにはこれしかない。
でもヴィックが言っている一神教=自然はインパクトが弱い。 これと消費社会がうまく結びつかなかったのが舞台の味を薄くした理由ね。 真面目な頃のヴェルディの作品だから宗教表現が硬すぎるのも一因かも。 キューピー顔の偶像もちょっと遊び過ぎネ。
ガッロの歌唱は抑制が効いていてコルネッティやゴルニの感情表現と面白い対比が出せていた。 歌手達がエスカレータ上を行き来するのは目まぐるしかったけど高所からの音響は良い方に効いていたわ。
*NNTTオペラ2012シーズン作品