■ジュリアス・シーザー

■曲:G.F.ヘンデル,指揮:H・ピケット,演出:デイヴィッド・マクヴィカー,出演:D・ダニエルズ,N・デセイ
新宿ピカデリ,2013.5.18-24(MET,2013.4.27収録)
三人ものカウンターテナーが登場すると戦闘場面が女性的になってしまいコミックのようね。 しかもズボン役もいるし、振付もユーモアがあるから尚更なの。 復唱が多いから曲の一つ一つが心に残る。 これらをまとめた結果、とても風変わりな舞台が出現するの。 それはリズムの面白さと言ったらいいのかしら? もちヘンデルの素晴らしさがベースになっているんだけど。
舞台では背景の海の波がとてもよかった。 その波間に浮かぶ古代都市アレキサンドリアと英国の軍艦や飛行船から二つの帝国主義が重なってみえてくるわ。 D・マクヴィカはMETでは「アンナ・ボレーナ」「マリア・ストゥアルダ」で3度目。 毎回違っていて掴みどころのない演出家ね。
*METライブビューイング2012作品