■ランメルモールのルチア

■作曲:G・ドニゼッティ,指揮:M・アルミリアート,演出:メアリー・ジマーマン,出演:A・ネトレプコ,P・ペチャワ,M・クヴィエチェン
東劇,2012.8.25-9.28(MET,2009.2.7収録)
ドニゼッティはとても急いでいるようね。 幕が上がり5分後にはルチアとエドガルドの関係をすべて知ってしまうエンリーコ、次幕でも結婚誓約書を書いた途端エドガルドが登場するのも駆け足ね。 ドニゼッティは早く目的地へ行きたい!
その目的地でストーリーのすべてを展開させるの。 エドガルドに「生きながら墓に入る」と言わせてしまうのも早く着きすぎてしまったからよ。 これも一つの物語展開方法として有りね。
エドガルド役はR・ヴィリャソンからペチャワに急遽変更になったようだけど残念。 ネトレプコとペチャワは「マノンの記憶が強すぎるのよ。 「狂乱の場」はネトレプコでは神経が太過ぎる。 ミスキャストだけどこれがオペラの面白いところかも。
*METライブビューイング2008年度作品