■カルメン

指揮:Y・セガン,演出:R・エア,振付:C・ウィールドン,出演:E・ガランチャ,R・アラーニャ
東劇,2012.8.25-9.28
二幕の闘牛士の登場でやっと調子が戻った。 それまでは導入部の日常の風景が上手く描けなかったからよ。 舞台前面が兵隊の詰所のため後方の街が見えない。 群衆の動きも悪い。 しかもタバコ工場は地下?にあるなんて考えられない。
その後は持ち直した感じ。 ガランチャのカルメンは良かったわ。 黒い瞳じゃなかったけど。 股の傷や舌を見せたりなかなかやるじゃない。 ウィールドンの振付もね。 演出家エアはヤル気がでなかったのかな? インタヴューでも挨拶が無かったし。
ドン・ホセのアラーニャはちょっと性格が良すぎたわ。 しかも老母やミカエラという現実そのものを舞台に登場させているから、彼をカルメンに無理やり近づけたら少しばかりシラケてしまうよね。 感動がイマイチの原因かも。
でもこの原因でどの曲もスペインの寂しさが感じられていつ聞いても素敵なのよ。
*METライブビューイング2009作品