■サティアグラハ

■作曲:フィリップ.グラス,指揮:D.アンゾリーニ,演出:P.マクダーモット,J.クローチ,出演:R.クロフト
東劇,2012.8.25-9.28(MET,2011.11.19収録)
やっと観ることができて嬉しいわ。 去年の暮れは見逃してしまったからよ。 トタン板と新聞紙が20世紀初めの物と事を呼び寄せて南アフリカとインドを繋げている。 儀式のようであり祈りのようでもある舞台はグラスの音楽が融合して陶酔感が訪れるの。
三幕は少し単調過ぎたわ。 彼の音楽では<退屈>が一番の敵よ。 そしてセロテープのような細かい小道具を使うには注意がいるわね。 観客の神経をそれに集中させてしまうの。 演説が長すぎたキング牧師はオバマ大統領にみえてしまった。
一幕と二幕はしっかりまとまっていた。 「浜辺のアインシュタイン」とは違った角度と広がりが増している。 これで彼のオペラ三部作の最後「アクナーテン」が観れたら最高だけど。 でもちょっと無理かな。
*METライブビューイング2011シーズン作品