2012年6月3日日曜日

■リリオム

■作:モルナール・フェレンツ,演出:松居大悟
■青山円形劇場,2012.5.25-6.3
■原作は読んだことがないの。 芝居向きのストーリーね。 でもリリオムの激しいセリフが流れていくだけの舞台。 彼のぶっきらぼうな性格が心の有り様を隠している。 性格が違うけどユリの心も見えない。
ユリは「夫は優しかった」と死者リリオムに話す場面があるけど子供が側にいたから? もっと沢山の理由があるはずなのに真意は分からない。 それは観客がここまでの二人の心の思いを積み重ねることができなかったからよ。
叩かれても痛くないことは人生の不思議を感じた時にはよくあるはず。 でもリリオムは二人に大事なことを教えたのに死者の国へ戻ってジャッジに説明ができない。 ジャッジも観客と同じ位置にいるの。
リリオムとユリの心の奥底を隠し続けた舞台だった。 このように感じたのは原作にあるのか?演出なのか?俳優の限界なのか?わからない。 素直で出来の良い高校演劇をみているようだったわ。
*CORICHサイト、https://stage.corich.jp/stage/34943