■忘れな草

■作:岸田理生、演出:柴崎正道
■こまばアゴラ劇場、2012.6.26-29
http://www.kirino.net/wasurenagusa.html
■背景の明治時代がとても面白く描かれている。 どこかで見たことのある東京の風景、いつもの料理や驚きの料理、聞いたことのある変な歌。 そして役者たちの身体は安定感が有り豊かさを持っている。 密度の濃いしかも計算された舞台ね。
でもこの演技の巧さとルルの若さの差が大きすぎて男殺しの理由を隠してしまったの。 なぜ男が死んでいったのかが見えない。   ルルはもっと妖しさが欲しかった。 でも理由や希望は不要ね。 舞台をそのまま受入れて楽しめる芝居だから。