■夢の教室

■監督:アン・リンセル,出演:P・バウシュ
■ヒューマントラストシネマ有楽町,2012.4.2-15(2010年作品)
■観ていながら、いま話題の灘中学校国語の授業「銀の匙」を思い出しちゃった。 一つの作品をよみきると全体がみえる。 若者たちが練習後「話すのが楽になった」と言っていたけど、「コンタクトホーフ」だと特に他者への接し方が変わるはず。
この作品は「自分を解放する」力がぎっしり詰まっているから余計にね。 終幕の本番場面はぎこちなかったけれど卒直な踊りでとても新鮮だった。 ピナの中で一番好きな作品だからこれを題材にしていると知った時はちょっと心配だったけどね。
ところでアンは風景の撮り方がヴェンダース「PINA」とは違うわね。 走っているモノレールが写実そのもの。 ヴッパダール市内を旅行で歩いている感じよ。 ヴェンダースのモノレールは意識の作り物だから。
*映画COMサイト、http://eiga.com/movie/57608/