■白雪姫

■作・演出:小池博史,出演:パパ・タラフマラ
■北沢タウンホール,2012.3.29-31
■プレトークで「感じるまま楽しんでもらいたい」と言っていたがその通りの作品である。 日常の雑多な物や事で豊かに装飾している童話劇だ。 コミカルさがとても自然だ。 白に赤や金の衣装も素敵だ。 白雪姫の媚びない動きも親しみが持てる。
身体の拡張を欲張ると無機質性がでてしまう。 だから欲張らない。 このため飛躍できない。 しかしコミカルな道化的世界を進めたため身体の再拡張ができた。 結果として野生の思考に近づいた作品である。 解散公演の中で当作品が一番気に入った。場内で配られたチラシにもあるようにこの野生への接近をした途端解散することになってしまいとても残念である。 パパ・タラフマラが探していたものがここにあるから。 なぜなら舞台は野生の思考が故郷だから。
*劇団、http://www.pappa-tara.com/