■魚のいない水槽

■作・演出:中村匡克,出演:スポンジ
■サンモールスタジオ,2012.3.23-27
■仕事上で嘘をついていなくても結果として嘘をついたことになる場合が少なからずある。 これを言い訳すると泥沼に落ち込む。 時が解決するまで待つしかない。 これは芝居だから最悪の方向に進み最悪の場面を迎えるが。
役者たちのセリフや動き、服装もしっくりしている。 喋り方に親しみもある。 芝居好きにもみえる。 青年団は理論的だがこの舞台は経験的なリアルさがある。 職業としてのヘアースタイリストや同僚や業者との対話、バイトの話にもそれが滲みでている。
劇的な感動は無いが充実感の有る芝居だった。 ところで席についたらビデオが上映されていた。 茂木健一郎のアハ体験のような映像なので一所懸命見ていたがなにも起らないで幕が開いてしまった。 アハ!
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage_main/26353