2012年3月19日月曜日

■耳のトンネル

■作・演出・音楽:糸井幸之介、出演:FUKAIPRODUCE羽衣
■こまばアゴラ劇場、2012.3.9-19
http://stage.corich.jp/img_stage/l/stage25743_1.jpg?1409214767
■オッパイオッパイと役者が叫んでいるのをみてNHKの子供番組かと思った。 人生のコンセプトアルバムを作成するらしい。 12人もの役者の歌と踊り(というか歌の振付)で小さな劇場ははち切れそうだ。 そしてとても楽しい舞台だ。
母との関係・異性への関心・ラジオドラマの宿題・海外旅行・初体験など人生の前半はリアルに描かれている。 物語は断片的だが歌や踊りと同期がとれていて心地よい。
しかし結婚後の後半は舞台の調和が崩れる。 夫婦生活や子供の誕生などに現実感がなくなってくる。 これを補うためか歌が多くなる。 終幕の旅行、そして山での遭難と死は別物語を取って付けたようなストーリである。
海外旅行へ行っても友達ができたかできないかの話をする。 初体験をしていること、オッパイよりお尻のほうがいいと言えること。 経験をとても重要視している台詞だ。 経験がなければ人生のコンセプトアルバムは作れないらしい。
なんとこれが現実舞台のリアルさに影響しているのだ! 後半がツマラナイのは経験の病にかかっているからだ。 それは自由より経験が大事だと思っているから。 芝居にツマラナさが有るとすればこの保守性にある。