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■めぐり-海の賑わい、陸の静寂-

■振付:天児牛大,出演:山海塾 ■世田谷パブリックシアタ,2015.5.20-24 ■久しぶりの山海塾、しかも新作です。 古生代ウミユリの化石の壁と敷き詰めた土が、遠くメソポタミアやエジプトの古い時代を思い起こさせます。 床が澄み切った青の照明で海に、乾いた黄色で砂漠のように変化します。 終幕の「回帰」ではゆったりとした動きと悠久の音楽で舞台に沈み入ってしまいました。 「陵」は天児牛大のソロでしたが、なんと映画音楽?が流れるではありませんか。 前後から切り離されています。 これが良かったのかどうか何とも言えません。 「予兆・静寂・振動」場面のダンサーが身体をブルブル震わせる動きは面白かった。 アフリカ大陸の営みにみえてしまいました。 この作品はオリエント世界を飛び回って来たような観後感を持てます。 山海塾の舞台はいつも乾いています。 舞踏の持っているネットリ感がありません。 海外でも人気のある理由しょう。 *劇場、 https://setagaya-pt.jp/performances/20150520-3050.html

■TOTEM、真空と高み

■演出:天児牛大,美術:中西夏之,音楽:加古隆,吉川洋一郎,出演:蝉丸,竹内晶,市原昭二ほか,山海塾 ■世田谷パブリックシアター,2023.8.30-9.3 ■体を捻くり転がっても肉体の匂いが無い。 腕をあげトーテムを指し示す姿はまさに宇宙人です。 中西夏之の作品がトーテム?として中央に置いてある。 意味深ですね。 音楽が重厚でダンサーの動きは抑えられている。 このため同じような振付が続き面白さに欠けます。 たぶん、演出家は中西夏之に縛られてしまったのでは? 章間は音楽が数秒止まるがここは繋げたいですね、高揚感が途切れない為です。 終幕、一人のダンサーが舞台中央から外れて周囲をゆっくり踊り動いていた。 ここは舞踏だ!と感じました。 久しぶりの山海塾です。 顔見知りのダンサーが二人しかいなかった。 あとの6人は新人ダンサーですか?白塗りだとよくわからないが。 近頃は舞踏を観る機会が少なくなっています。 若いダンサーが沢山登場すると元気を貰えます。 *劇場、 https://setagaya-pt.jp/stage/4809/ *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、天児牛大 ・・ 検索結果は6舞台 .

(中止)■ARC薄明・薄暮

■演出:天児牛大,美術:中西夏之「着陸と着水」より,音楽:加古隆ほか,舞団:山海塾 ■世田谷パブリックシアター,2020.5.13-17 ■劇場サイトには中止と表示されているが提携公演のためメールが遅れているようね。 これで5月の予定は全滅。 チケ購入後の中止合計本数は18本。 *劇場、 https://setagaya-pt.jp/performances/sankaijuku202005.html

■うむすな-歴史いぜんの記憶-

■振付:天児牛大,出演:山海塾 ■世田谷パブリックシアタ,2015.5.29-31 ■2012年作品です。 先週観た新作「 めぐり 」との二本立てになっています。 砂漠の中、シルクロードを旅しているようでした。 その旅も広がりいつのまにか月面で踊っているではありませんか! 斜めからの照明で砂跡が月面のようでした。 しかも終幕、黒から白に背景が変わり白金のごとく光輝く金星へ舞台を移してしまった! まさに金星舞踏です。 シルクロードから太陽系へと連なる面白い展開だった。 *劇場、 https://setagaya-pt.jp/performances/20150520-3050.html

■金柑少年

■演出:天児牛大,音楽:吉川洋一郎,出演:山海塾 ■世田谷パブリックシアター,2018.6.5-6 ■山海塾が舞踏とは考えてこなかった。 センスが良すぎるからだ。 寺山修司系劇団の白塗りダンサーを舞踏と思わないのに似ている。 今回、この作品をみて初めて山海塾舞踏に触れたようにおもった。 それは舞踏の原点が一杯詰まっていたからである。 うずくまる姿勢や褞袍(どてら)で踊る姿、そして喜怒哀楽の表情場面の多さにである。 先日の「 和栗由紀夫、魂の旅 」で観た記録映像の到る所に顔表現の豊かさが映されていた為もある。 また鶏やヤギを登場させることはあるが孔雀は山海塾らしい選択だ。 ただオムニバス形式の各場面の繋がりが弱くて後味が薄い。 演出家も円環を言っている。 金柑少年を終幕に再登場させるような工夫をしてもよかったとおもう。 *劇場、 https://setagaya-pt.jp/performances/201806-50139sankaijuku.html

■卵を立てることから-卵熱ー

■演出:天児牛大,音楽:YAS-KAZ,吉川洋一郎,出演:山海塾 ■世田谷パブリックシアター,2018.6.1-3 ■この作品は一度観ている。 殆んど記憶に無いが、卵が割れダンサーが水しぶきをあげて走り回る場面は忘れられない。 今回観て、水を張った床での演技時間が長いのに驚く。 濡れて肌に纏わりついた衣装はいつもと違った身体が浮きでて面白い。 「彼方から」「彼方へ」で声をあげるのも効果的だ。 飾りで置いてある卵は混乱する。 エイリアンを思い出してしまった。 ・・! 卵は一つが集中できる。 そして卵と水の関係が不安定で何方付かずだ。 落ちてくる砂も違和感があった。 有名作品のため多くを取り込み過ぎたようにみえる。 むしろ「卵>>水」か「水>>卵」のどちらかに比重を片寄らせた方が深みが出るのではないだろうか?  衣装はいつもながら素晴らしい。 今回は太糸で編んだショールから肋骨姿で悟りに入っている仏陀を想像してしまった。 小さな梵鐘もあり仏教的な雰囲気を感じさせる舞台であった。 *劇場、 https://setagaya-pt.jp/performances/201806-50139sankaijuku.html