■レディエント・バーミン
■作:フィリップ・リドリー,翻訳:小宮山智津子,演出:白井晃,出演:清原果耶,井之脇海,池津祥子
■シアタートラム,2026.6.8-7.5
■フィリップ・リドリーの作品は、つねに予測不能な方向へ転がっていく。 本作でも、何が飛び出すのか分からないまま、呆気にとられつつ舞台の表層を滑るように楽しむことができた。 歯切れのよいリズムが観客に思考の余白を与えず、物語は加速し続ける。
ホームレスの登場を含め、題材としては重さを帯びうる要素を、作品はコメディホラーとして巧みに反転させる。 白一色の舞台は、アメリカンドリームを思わせる室内や庭園、さらにはスポーツカーへと自在に変貌し、観客の視覚的想像力を刺激する。
白井晃の演出と三人の俳優の身体性は、ストーリーテラーであり視覚芸術家でもあるリドリーの特質を、舞台上で最大限に解き放っていたと言える。 作品の毒と軽やかさ、その両方が鮮やかに立ち上がる上演だった。
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