■インター・エイリア INTER ALIA
■作:スージー・ミラー,演出:ジャスティン・マーティン,出演:ロザムンド・パイク,ジェイミー・グローヴァー,ジャスパー・タルボット ■シネリーブル池袋,2025.12.26-26.1.8(リトルトン・シアター,2025.7-9収録) ■登場人物は主人公ジェシカと彼女の夫、そして息子の3人である。 しかし実際には、ジェシカが複数の役を演じ分けながら物語を進めていくため、ほぼ一人芝居のような構造になっている。 一人数役ゆえに、科白の中にト書きのような状況説明が多く含まれるが、重要な場面では夫や息子も科白を発する。 作品全体の9割以上をジェシカが語り続けるという大胆な構成が面白い。 ジェシカは裁判官で、夫も弁護士という裕福なリベラル家庭に見える。 そして契約書用語のラテン語タイトルが意味深いニュアンスを漂わせている。 彼女は一人息子を深く愛しており、同時に自身の職業にも強い誇りを持っている。 前半はこの二つの軸を中心に物語が展開していく。 素人の私から見ても、特に判事としての仕事の描写は興味深かった。 後半、息子が性加害で訴えられるという重大なトラブルが発生する。 ジェシカは息子を救うため、リベラルが掲げる<権力からの自由>を手放し、<権力への自由>である<法の正義>だけを頼りにして解決しようとする。 しかし息子は<人としての正義>を選び、自ら罪を認めて自首をする・・。 判事という職業を持つ家庭に法的紛争が持ち込まれることで、家族関係は複雑に揺れ動く。 この複雑さを作品は巧みに救い上げ、舞台を魅力的なものにしていた。 ジェシカを演じたロザムンド・パイクの熱演は見処であった。 *NTLナショナル・シアター・ライブ2025作品 *映画com、 https://eiga.com/movie/104635/ *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、ジャスティン・マーティン ・・ 検索結果2舞台 .